鞄に入れたい次の本

読書が好きな大学生の備忘録。週に二、三回更新できれば御の字。今の自分に追いつくまでは読んだ時系列めちゃくちゃです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

眠りから復帰

お久しぶりです。 ちょっと忙しくなっただけで目標の週2投稿が出来なてなかった点、自分の弱さが早速出てしまいました。 1週間何をやってたかですが、何か読書好きの人為に新しいサービスを作れやしないかと思考を巡らせていました。 現時点で「読書メーター…

書評:インパール

著者:高木俊朗 出版社:文春文庫 長い間本棚に眠っていた作品です。買った当初はあまりにも漢字と知らない地名が多すぎて、あまり読み進める気が起こらなかったので、いつか読まないとなと思いつつ逃げてました(笑)他の作者さんの作品で太平洋戦争をテー…

書評:サロメ

著者:原田マハ 出版社:文藝春秋 またまた原田さんの作品です。最近影響受けすぎて、西洋画や西洋美術史もちょっと勉強しようと思い立ったくらいです。大学生の間は美術館もただで入れるので(常設展は)、学生最後の年にそういった恩恵も受けとこうという…

書評:私という運命について

著者:白石一文 出版社:角川文庫 今日は白石一文さん著の作品をご紹介。5月8日に文庫の「もしも、私があなただったら 」が再版で販売になったので、久しぶりに白石さんの作品読みたいなと思ってた中でブックオフで出会ったやつですね。毎度毎度ですが、白石…

今週の仕入れ

こんばんは。段々と暖かい日が増えてきましたね。天候が不安定な日が多いのも夏が近い証拠だなと思って過ごしている今日この頃です。大学もようやく研究室が動き始め、この読書に入り浸れる日々も終わりが近いのかなと思うと不謹慎ですが少々残念にも感じら…

本の読み方(小説)

こんばんは。今日は本の読み方の後編、小説についての僕の読み方を書きたいと思います。前回の学術・ビジネスとは異なり、「楽しむ」という事を主体においているので、それぞれが一番楽しめる方法で読んでいただくのが一番なのですが、個人的なお勧めを書か…

書評:楽園のカンヴァス

著者:原田マハ 出版社:新潮社 ”また原田マハやん”と思われるかも知れませんが、連続です。ヲタク気質の癖で、いったん気にいった作品を見つけると、その著者の作品をかたっぱしから読みたくなります。特に原田さんの作品は自分を芸術の世界へと連れて行っ…

書評:パレートの誤算

著者:柚月裕子 出版社:祥伝社 久し振りに読んだ刑事物のミステリー小説です。(厳密には主人公は刑事ではないですが)こういう系の本は単に浅い嫉妬や憎悪が動機になったり、いかに刑事が有能でかっこいいかなどの作品が嫌で忌避しているのですが(THE偏見…

書評:暗幕のゲルニカ

著者:原田マハ 出版社:新潮社 「たゆたえども沈まず」を読んで著者の作品に惹かれ手に取りました。その為に作品順としてはぐちゃぐちゃなのですが、いつものことなので許してください。 ゲルニカは直接は目にしたことはないものの、WWIIが産んだ名作として…

本の読み方(学術・ビジネス)

こんばんは、GWも終わりが見えてきてしまいましたね。とはいっても緊急事態宣言の延長もあるのでいまだに在宅メインの人は多いと思います。まだまだ本が読めるぞ!と思ってしまうのは僕だけでしょうか。(多分そう) という訳で、「時間もあるし流石に本を読…

他ならぬ場所へ

こんばんは。最近、外出といえば食料品の調達の為に徒歩2分のスーパーにしか行かずSTAYHOMEを心掛けている筆者です。記事のタイトルは、僕が隠れファンである白石一文さんを意識してみました。 それはさておき、流石に家にこれだけいると読む本がだんだんな…

書評:蜜蜂と遠雷

著者:恩田陸 出版社:幻冬舎 今日は僕が恩田陸さんを知ることになった小説を紹介したいと思います。それまで自分が没頭してきた作家は、村上春樹さん、東野圭吾さん、海堂尊さんとった感じでミステリーよりの作品の作家だったのですが(村上春樹さんは万人…

当選!

GWに入りましたね。コロナ禍の中で外出や旅行を控えないといけないので、基本的に毎日家で本読んだり自炊したりの生活になる事が悔やまれます。まぁみんな同じなので仕方がないです。むしろこんな状況下でも荷物を届けてくれる配送業者の方や、懸命に仕事を…

書評:マチネの終わりに

著者:平野啓一郎 出版社:毎日新聞出版 “マチネ(matinee)”はフランス語で、朝・午前のこと。 対義語は夕方、日が暮れた後の時間を表わす“ソワレ(soiree)”。 舞台興業、特にミュージカル、バレエ、オーケストラの公演などでよく使用される言葉。 劇場で…

書評:革命前夜

著者:須賀しのぶ 出版社:文藝春秋 聖地・丸善御茶ノ水店で購入。確かその日は違う作品を探しに行ったのだけれど、(首都感染だったかな..)文庫コーナーで担当者イチオシ!のポップがあったので、興味が湧いて手に取って裏表紙読んでみたら、なんかもう好…

書評:たゆたえども沈まず

著者:原田マハ 出版社:幻冬舎 ブクログでの高評価が気になって手に取りました。表紙の絵、ゴッホの「星月夜」ですね。ゴッホ展行ったり、ゴッホの映画を観に行った事がこんなところに生きてくるとは思っていませんでした。表紙やタイトルが、「この小説は…

書評:流浪の月

著者:凪良ゆう 出版社:東京創元社 2020年本屋大賞受賞作。ノミネートされていたのは知っていたのですが、色々あって手に取るのが遅れてしまった作品です。発表当日はインターネットで配信見ていいて、発表から10秒でポチりました。現代社会だからこそ起こ…

書評:東京百景

著者:又吉直樹 出版社:角川文庫 又吉直樹さんの作品。東京百景初版の際は、又吉さんが作家である事すら気を留めていなかったと思う。それが、劇場、火花、夜を乗り越える、人間を読んだ事で一気に変わっていった。こんな美しい文章を書く彼は何を思ってい…

書評:禁じられた楽園

著者:恩田陸 出版社:徳間文庫 恩田陸さんの作品です。新装版が出たという事でせっかくなので買ってみようと思って手に取りました。コロナ禍という事もあり1日を贅沢に使って一気に読み切ってしまいました。あと表紙の高杉真宙がかっこいい。 あらすじ 建築…

趣味としての読書

唐突ですが、自己紹介の際に趣味が「読書」と言える人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。これは先日、自分が就職活動を行う中で「あなたの趣味はなんですか?」と問われ「読書です」といった際に感じたことです。 面接官が「出たよ読書っていうやつ....…

書評:未必のマクベス

著者:早瀬耕 出版社:早川書房 2020年4月の今、自分の紹介したい本の中の秘蔵っ子。ミステリーに見せかけたお洒落な恋愛小説です。元々の出会いはブックオフで「何か良い作品ないかな」と探していた時なのですが、ジャケ買いして大正解でした。シェイクスピ…

書評:ザリガニの鳴くところ

著者:ディリア・オーエンズ、友廣純訳 出版社:早川書房 原作:Where the Crawdads Sing この本も書店で見かけた際に、帯コメントを見て気になった本です。「2019年アメリカで一番売れた本」なんて書いてあったら手に取らずにはいられない。単純な性格でど…

読んで良かった本TOP10

ここ最近で自分が"大学生として"読んで良かったな・為になったなと思う本の10冊です。テーマが入り乱れているので比べるのは違う気もしますが、読んできた本の中から選ぶとなると順位付けした方がやりやすかったのでご了承ください。(2020年4月更新) 1位:…

個人的な小説ランキングベスト10

前置きなしに「おすすめの小説はなんですか?」と聞かれたら「とりあえず読んでみ?」と紹介する和書ベスト10ですね。異論しかないと思いますが、これはあくまで自分の感性を元にしたランキングです。参考にしてもしなくてもどちらでも(2020年4月更新) 1位…

書評:真夜中のすべての光(上・下)

著者:富良野馨 出版社:講談社 以前Twitterをパトロールしていた際に、表紙の帯のコメントが気になってから「読んでみたい」と思っていた本です。富良野さんの作品は一度も読んだ事がなかったのですが、帯の「最初の72ページで涙が出ました」という文言をみ…

自己紹介

はじめまして、こーたろーと申します。 今回は記念すべき初記事なので、簡単に自己紹介しておきます。自分は東京都内に住む読書が趣味の大学生です。毎月10冊程度の本を読みながら生活しています。ジャンルとしては、小説がメインでたまーにビジネス本や学術…