鞄に入れたい次の本

読書が好きな大学生の備忘録。週に二、三回更新できれば御の字。今の自分に追いつくまでは読んだ時系列めちゃくちゃです。

小説

書評:サロメ

著者:原田マハ 出版社:文藝春秋 またまた原田さんの作品です。最近影響受けすぎて、西洋画や西洋美術史もちょっと勉強しようと思い立ったくらいです。大学生の間は美術館もただで入れるので(常設展は)、学生最後の年にそういった恩恵も受けとこうという…

書評:私という運命について

著者:白石一文 出版社:角川文庫 今日は白石一文さん著の作品をご紹介。5月8日に文庫の「もしも、私があなただったら 」が再版で販売になったので、久しぶりに白石さんの作品読みたいなと思ってた中でブックオフで出会ったやつですね。毎度毎度ですが、白石…

書評:楽園のカンヴァス

著者:原田マハ 出版社:新潮社 ”また原田マハやん”と思われるかも知れませんが、連続です。ヲタク気質の癖で、いったん気にいった作品を見つけると、その著者の作品をかたっぱしから読みたくなります。特に原田さんの作品は自分を芸術の世界へと連れて行っ…

書評:パレートの誤算

著者:柚月裕子 出版社:祥伝社 久し振りに読んだ刑事物のミステリー小説です。(厳密には主人公は刑事ではないですが)こういう系の本は単に浅い嫉妬や憎悪が動機になったり、いかに刑事が有能でかっこいいかなどの作品が嫌で忌避しているのですが(THE偏見…

書評:暗幕のゲルニカ

著者:原田マハ 出版社:新潮社 「たゆたえども沈まず」を読んで著者の作品に惹かれ手に取りました。その為に作品順としてはぐちゃぐちゃなのですが、いつものことなので許してください。 ゲルニカは直接は目にしたことはないものの、WWIIが産んだ名作として…

書評:蜜蜂と遠雷

著者:恩田陸 出版社:幻冬舎 今日は僕が恩田陸さんを知ることになった小説を紹介したいと思います。それまで自分が没頭してきた作家は、村上春樹さん、東野圭吾さん、海堂尊さんとった感じでミステリーよりの作品の作家だったのですが(村上春樹さんは万人…

書評:マチネの終わりに

著者:平野啓一郎 出版社:毎日新聞出版 “マチネ(matinee)”はフランス語で、朝・午前のこと。 対義語は夕方、日が暮れた後の時間を表わす“ソワレ(soiree)”。 舞台興業、特にミュージカル、バレエ、オーケストラの公演などでよく使用される言葉。 劇場で…

書評:革命前夜

著者:須賀しのぶ 出版社:文藝春秋 聖地・丸善御茶ノ水店で購入。確かその日は違う作品を探しに行ったのだけれど、(首都感染だったかな..)文庫コーナーで担当者イチオシ!のポップがあったので、興味が湧いて手に取って裏表紙読んでみたら、なんかもう好…

書評:たゆたえども沈まず

著者:原田マハ 出版社:幻冬舎 ブクログでの高評価が気になって手に取りました。表紙の絵、ゴッホの「星月夜」ですね。ゴッホ展行ったり、ゴッホの映画を観に行った事がこんなところに生きてくるとは思っていませんでした。表紙やタイトルが、「この小説は…

書評:流浪の月

著者:凪良ゆう 出版社:東京創元社 2020年本屋大賞受賞作。ノミネートされていたのは知っていたのですが、色々あって手に取るのが遅れてしまった作品です。発表当日はインターネットで配信見ていいて、発表から10秒でポチりました。現代社会だからこそ起こ…

書評:禁じられた楽園

著者:恩田陸 出版社:徳間文庫 恩田陸さんの作品です。新装版が出たという事でせっかくなので買ってみようと思って手に取りました。コロナ禍という事もあり1日を贅沢に使って一気に読み切ってしまいました。あと表紙の高杉真宙がかっこいい。 あらすじ 建築…

書評:未必のマクベス

著者:早瀬耕 出版社:早川書房 2020年4月の今、自分の紹介したい本の中の秘蔵っ子。ミステリーに見せかけたお洒落な恋愛小説です。元々の出会いはブックオフで「何か良い作品ないかな」と探していた時なのですが、ジャケ買いして大正解でした。シェイクスピ…

書評:ザリガニの鳴くところ

著者:ディリア・オーエンズ、友廣純訳 出版社:早川書房 原作:Where the Crawdads Sing この本も書店で見かけた際に、帯コメントを見て気になった本です。「2019年アメリカで一番売れた本」なんて書いてあったら手に取らずにはいられない。単純な性格でど…

書評:真夜中のすべての光(上・下)

著者:富良野馨 出版社:講談社 以前Twitterをパトロールしていた際に、表紙の帯のコメントが気になってから「読んでみたい」と思っていた本です。富良野さんの作品は一度も読んだ事がなかったのですが、帯の「最初の72ページで涙が出ました」という文言をみ…